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住まいは、ただ単に寝て起きて過ごす場所ではありません。
家族とともに年月を重ねつつ、共に過ごす大切な場所です。
英語でハウス(house)とは建物そのものを表すのに対し、ホーム(home)は「家庭」を表します。
それは「住まい」にもあてはまり、単なる建物であるハウスだったものが、家族と長い時間を過ごす内に、心の拠り所となるホームとなっていくのではないでしょうか。
そんな「住まい」だからこそ、いつまでも長く綺麗な状態にしておきたいですよね。
ですが、何の対策もしないと家はどんどん劣化していってしまうのです。より長く綺麗な状態で住むには、メンテナンスが必要です。
そこで今回は、より長く綺麗な状態で住むための方法やメンテナンスについて紹介します。
一戸建ての寿命について
一戸建ては木造住宅が一般的ですが、一戸建ての寿命はどのくらいでしょうか。国が決める指標として「耐用年数」があります。
耐用年数を過ぎると税制上の価値は最も低くなります。
国税庁による主な減価償却資産の耐用年数表によると、一般的な木造住宅の耐用年数は22年です。
参考:主な減価償却資産の耐用年数表https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf
耐用年数はあくまで税制上の指標ですが、基本的な建築物の平均寿命を元にしているので、一般的にどれくらいの寿命があるかの大まかな年数の参考になるでしょう。
一戸建ての寿命の平均は30年程度
一戸建ての実際の寿命は、平均で30年程度とされ、「耐用年数」の22年よりも長くなっています。
30年は約1世代分にあたり、住宅設備の交換時期を迎えるのも30年からと考えられるので妥当といえるかもしれません。
木造だけでなく鉄筋などの家も増えているので、約30年から少し長く持つ家も増えてきています。
寿命が短くなってしまうのはなぜ?
実は住み方の違いが建物の寿命に大きな影響を与えます。
どのように住んでいくのかが大切になるのです。
「木造の寿命は30年」が目安とされていることから、まだ住める状態でも取り壊したり建て替えられていたりすることも寿命が短くなっていることの理由の一つです。
実際のところ30年たつと木造住宅に住めなくなるわけではありません。丁寧なメンテナンスをしていれば、長く一般的な木造住宅でも60年以上でも住むことは可能と言われています。
住宅を長持ちさせるための方法とは?
では、木造住宅を長持ちさせるには、どのようなことが必要になるでしょうか。
いくつかその方法を紹介していきます。
こまめに掃除
一番の方法は、こまめな掃除です。日々の清掃にくわえ、フローリングのワックスがけを定期的に行うことで、美しさを保つだけでなく、傷みを防ぎやすくもなります。
換気も大切なポイントです。日本は多湿なので、空気を循環させることが建物にとってよい環境になるのです。
部屋の中や家の中で空気の流れが悪い場所などは、定期的に空気の流れを作るように意識して換気するようにしましょう。
そして普段から掃除をし、何かトラブルを見つけた時に対応すれば、小さな修繕や修理で済むうちに対処できることでしょう。
水回りと外回りの確認
何気なく過ごしていると忘れがちですが、特に水回りと外回りについては特に早め早めの対処とそのためのチェックが大切です。
キッチンやトイレ、バスといった水回りでは、漏れや異臭などがあった場合は、設備そのものだけでなく家の構造や土台への影響を及ぼしている可能性もあります。
また、外壁や屋根の様子を意識的にチェックするといいでしょう。
一戸建ての場合、外観というのは普段気にする機会が少ないですが、いざ修繕が必要になった時には大規模な修繕とその費用がかかることの多い場所です。
台風や大雨の後、または掃除の時に家の周りをチェックするように心がけておけば、屋根の破損や壁のひび割れなどにも早く気付けるでしょう。
定期的な住宅メンテナンスがおすすめ
日々のメンテナンスだけでなく、定期的にプロによる住宅メンテナンスをすることが大切です。
家の設備なども使っているうちに、劣化してくるものです。
その際にリフォームなどを取り扱っている建設業者や専門業者などの助けを借りるのも一つの手です。
こまめに住宅をアップデートしていくと、最終的にはかかる費用の負担も少なくなるでしょう。
住宅メンテナンスをするメリット
定期的な住宅メンテナンスをするメリットとして、
①住み安さ、快適性があがる
②資産性が維持できる
③こまめにメンテナンスをすることで、コストがかかりにくい
この3つが挙げられます。
住宅メンテナンスは建物が健全な状態かをチェックすると同時に「生活の中で」感じている住みづらさを解消し、「住みやすく」することにもなるのです。
例えばガスコンロで調子が良くなかったり、使い勝手に不満があったりした場合に、リフォームしてIHに変えることで、火事のリスクを減らせます。設備をリニューアルしたり、メンテナンスしたりすることでマイホームをより、過ごしやすい空間へと改善できます。
また、丁寧にメンテナンスをしている物件は、資産性も高まり、売却時に有利になります。
中古住宅を売却する際には、住宅の基本性能が維持されて、新たに設備の導入や補修の必要のない物件ほど価値が高くなるからです。
資産性の高い物件は、住居として使うだけではなく、相続財産としての価値も高くなります。
住宅メンテナンスでチェックすべき箇所
実際に住宅メンテナンスをするにあたり、チェックすべき箇所について説明します。
〈外回り〉
外壁
壁紙の再塗装が必要かの確認や、目地の補修をしましょう。
軒裏や雨どい、玄関扉やサッシ、ベランダなども合わせてチェックしておくと安心です。外観や防水性・断熱性を維持するために必要な箇所です
屋根
定期的な点検と表面の塗装。目地部のコーキングの剥離は、雨がふった際に水が浸入する恐れがあるので、見つけたら早めにメンテナンスをしましょう。
床下のシロアリ対策
住宅の基礎となる部分なので、数年ごとの点検が必要です。
定期的に業者をよび床下薬剤を散布するなどの対策をすると効果があります。
〈水回り〉
キッチン、ユニットバス、給湯器、洗面台、便器
シンクまわりなどの水周りの設備は、壊れたり、不具合が生じた場合に変えたくなることが多いことでしょう。
これらの設備は、実は「住みやすさ」を一番あげてくれる場所でもあるのです。
住みやすさを考えて設備をアップデートしていくと、生活満足度も上がります。
水栓・配管
汚れや劣化、継ぎ目の水漏れなどがあるかを点検し、不具合があれば交換します。パッキンなどのチェックも忘れずにしましょう。
〈その他〉
フローリング
数年ごとの点検をし、必要に応じて補修しましょう。張り替えの目安は、表面の剥がれが目立ったり、踏んだときのたわみや異音がする時です。
クロス
汚れや傷が目立つようなら張り替えを検討しましょう。
色あせたり壁紙が浮いたりしていないかもチェックしましょう。
DIYでも可能な部分もありますが、プロに任せた方がより長持ちをします。一般的な壁紙の耐久年数は10年程度です。
まとめ
長く綺麗に住むためのメンテナンスとは、実は家の寿命を左右するメンテナンスでもあります。
一気にメンテナンスする必要になった場合には、大きな費用と時間がかかりますが、
計画的にすることによって、コストの削減ができ、家の寿命を伸ばすことができます。
定期的なメンテナンスを取り入れることで、大切な「お住まい」をいつまでも過ごしやすい場にしておきましょう。
神奈川県・東京都近郊の方で住宅のメンテナンスやリフォームをお考えの方は、小堺建設までぜひお気軽にご相談ください。